朝、双子に起こされた。眠い目をこすりながらテーブルへ向かう。
今日はまた一段と寒い。ぶるりと身震いをした。

「おはよう、今日はとても」
「気持ちよく泳ぐためには絶好の日!」

昨日まで見てきた双子とは全く予想もつかないほどのはしゃぐ姿に、クランディオは内心圧倒されていた。
心なしか朝食が少し多く盛られている気がする、そんなことを思いながら食べた始めた。

「ノアも誘ったの」
「嫌だと言ってたけど付き添いでいいって無理矢理ね、ほんと根性なしなんだから」

ノアは感受性が少し高い、『見ている』だけで身体に影響が出てしまうのだ。
ここに済んでからのほうが長いのだろうが、だからといって全部が大丈夫な訳ではないだろう。
寒さと双子は今日、彼に何をするのだろうか。









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